こんにちは!高校生の時に小麦アレルギーを発症した海月です。
今回のブログでは、小麦アレルギーの私が初めてアレルギー外来を受診し、アレルギー検査を経て小麦アレルギーの診断を受けた時のことについてお話します。
特に、小麦アレルギーや食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)に焦点を当てていますので、ぜひ参考にしてください。
このブログの内容は、私個人の体験談や見解を基にしたものであり、専門的な医療アドバイスを提供するものではありません。
小麦アレルギーやその他の健康に関する問題については、必ず医師や専門家に相談してください。
本ブログの情報は参考程度にご利用いただき、ご自身の健康状態については専門家の指示に従ってください。
大人になって発症した小麦アレルギーの症状

初めてのじんましんと小麦アレルギーの疑い
私が小麦アレルギーの疑いを持ったのは10年前のことでした。
ある日、朝食で小麦を摂取した後にじんましんが出たので、それ以来朝食だけは小麦を避けるようにしていました。
でも、特に血液検査などはせず、医師からの正式な小麦アレルギーの診断も受けていませんでした。
初めて小麦アレルギーの症状が出たときの詳細については、こちらのブログに書いています。
食後に歩くと蕁麻疹?食物依存性運動誘発アナフィラキシーとの関係
私は高校3年生の時から、小麦製品を摂取した後に歩くとじんましんが出てしまうことが何度かありました。
小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシーを発症してしまったのだろうなとは思っていたのですが、朝食後以外は蕁麻疹が出ることはほぼなく、蕁麻疹が出てしまっても1、2時間くらい休めば落ち着くため、アレルギー検査を受けずに5年間過ごしていました。
本来であればもっと早くアレルギー外来を受診して小麦アレルギーの診断をしてもらうべきでしたが、私はパンやパスタのような小麦を使った食べ物が好きだったため、医師から診断を受けて小麦製品を禁止されたら辛いだろうな…という思いもあって受診していませんでした。
また、皮膚科を複数回受診しましたが、アレルギー検査を薦められたことがなかったこともアレルギー検査を受けなかった理由の一つです。
アレルギー外来受診のきっかけ
初めて蕁麻疹が出てから、アレルギー外来を受診せずに5年が経っていましたが、きちんと小麦アレルギーの診断をしてもらおうと思う出来事がありました。
ある日お昼ご飯にスコーンを食べて15分ほど歩いた後、電車に乗ったところ体中にじんましんが出て猛烈な吐き気に襲われました。
なんとか電車降りて嘔吐し、30分〜1時間ほど休憩したところ症状が落ち着いたため、その時は病院には行きませんでした。今考えると、とても危険な自己判断だったと思います。
また、別の日にお昼ご飯に小麦を摂取してから歩いてしまい、電車に乗っている時にアレルギー反応が出てしまいました。
初めは蕁麻疹が出ただけだったのですが、そのうち意識が朦朧としてきて失神してしまいました。
すぐに意識が戻ったのでその日は病院には行きませんでしたが、アレルギーの症状が悪化してきていることを実感しました。
アレルギーの症状が段々ひどくなっていくことに少し不安を感じ、これを機にきちんとアレルギーの診断をしてもらおうと決心しました。
アレルギー外来での診察と検査

皮膚科から大学病院アレルギー外来へ
後日地元の皮膚科を受診しました。
皮膚科では症状を詳しく説明しましたが、薬を処方されるだけで、すぐにアレルギー検査までは実施してもらえなそうだったため、アレルギー外来がある大学病院への紹介状を書いてもらえないかとお願いしました。
そして、近場のアレルギー外来がある大学病院への紹介状を書いてもらうことができました
後日、紹介状を持って大学病院のアレルギー外来を受診しました。
大学病院のアレルギー外来では症状を説明し、アレルギーの検査をすることになりました。
診察後に血液検査を行い、一週間後に検査結果を聞きに行きました。
血液検査でわかった「ω5グリアジン」アレルギー

アレルギー検査の結果、私の小麦アレルギーはω5 グリアジンという小麦のグルテンに含まれる主要なタンパク質に対してクラス2のアレルギーであることが分かりました。
ω5 グリアジンは小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)との関連が深く、小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシーの診断に有効なアレルゲンのようです。
この結果から、私は小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシー(WDEIA)と診断されました。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーに関する私の経験については、こちらに詳しく書いています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)のように大人になってから発症したアレルギーを治すのは難しいらしく、私の場合はこれといった治療はないようでした。
そのため、この後は半年に一回検査をして経過観察をすることになりました。
小麦アレルギーの診断後の生活

ゆるグルテンフリー生活
この時の診断では
- 成分表の主成分が小麦となっている食品や小麦を多く含む食品は摂らない
- 小麦摂取後の運動は控える
(運動にはスポーツや徒歩での移動だけでなく、入浴や排便なども含まれる場合があるそうです)
ようにと助言を頂きました。
そのため、この診察以降は小麦完全除去ではなく、
- 歩く予定がある場合は小麦を摂取しない
- それ以外の時は、少量であれば小麦を摂取しても良い
というルールで生活し始めました。
しかし、この1年後くらいにはω5 グリアジンやグルテンのIgE抗体の数値がかなり上がってしまい、現在は醤油と調味料に含まれる微量の小麦以外は完全に除去する生活を送っています。
アレルギー外来受診以降、命に関わるような症状は出ていませんが、医師に相談した結果、醤油以外の小麦完全除去することが推奨されました。
エピペンの処方と管理

アレルギーの診断後、エピペンを処方してもらいました。
そして、アレルギーを管理するための生活上の注意点や管理方法について詳しく説明を受けました。
アナフィラキシーのリスクがあるため、エピペンなどの緊急用薬を常に携帯するように指導を受けました。
エピペンの使用期限は処方されてから大体1年なので、これ以降は年1回返却して新しいエピペンを処方してもらうようになりました。
まとめ
私の小麦アレルギーの症状とアレルギー外来で小麦アレルギーの診断を受けた時のことについてお話ししました。
アレルギー外来の受診は、アレルギーの疑いがある方にとって非常に重要です。
特に、食物アレルギーや食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の場合、適切な診断と管理が不可欠です。
この記事を通じて、アレルギー外来の重要性や具体的な検査・診断のプロセスについて理解を深めていただけたら幸いです。
また、自分の健康を守るために、アレルギーの疑いがある場合は適切な医療機関を受診し、正確な診断を受けることを強くお勧めします。
アレルギーがあると日常生活にさまざまな工夫が必要になりますが、正しい知識と対策を持つことで、健康的な生活を送ることができます。 自分に合った方法でアレルギーと付き合っていきましょう。
次回は、小麦アレルギーを発症したことで起こった生活の変化についてご紹介します。






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