こんにちは、小麦アレルギー発症をきっかけにグルテンフリー生活を始めて5年になる海月です。
皆さんは、醤油に小麦が使われていることをご存じでしょうか?
醤油の主成分は大豆であることは広く知られていますが、実は香りや甘みを引き出すために「小麦」も使われているんです。
小麦アレルギーを持つ方にとって、ほとんどの日本食に使われている醤油を使えるかどうかは、切実な問題です。
この記事では、醤油が小麦アレルギーに与える影響や、醤油を含む食品の食品表示に対する私の悩みについてお話しします。
このブログの内容は、私個人の体験談や見解を基にしたものであり、専門的な医療アドバイスを提供するものではありません。
小麦アレルギーやその他の健康に関する問題については、必ず医師や専門家に相談してください。
本ブログの情報は参考程度にご利用いただき、ご自身の健康状態については専門家の指示に従ってください。
醤油と小麦アレルギー
私は、「小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)」と呼ばれる小麦アレルギーを持っています。
このアレルギーは、小麦に含まれる特定のタンパク質、ω-5グリアジンが関係しています。
検査の結果、私はω-5グリアジンのIgE抗体がクラス2、グルテンのIgE抗体がクラス2であることが判明しました。
小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)と診断されたときのことはこちらに書いています。
一般的に、醤油は製造過程で小麦のタンパク質が発酵によって分解されるため、アレルギー反応が起こりにくいとされています。
特に、私のアレルギーの原因となるグリアジンは、製造過程でほとんど分解されて検出されないレベルまで減少します。
そのため、小麦アレルギーの方でも、醤油を使用しても問題がない場合があるようです。
私は、醤油によってアレルギー反応が起こるリスクは低いため、醤油を除去しない食生活を送っています。
しかし、醤油を使っても問題ないと言っても、醤油が使われている食品を安心して食べられるわけではないんです。
醬油の食品表示:アレルゲン表示の曖昧さ
日本食で広く使われている醤油ですが、醤油が使われている多くの加工食品の原材料表示は「一部に小麦を含む」と表記されることが一般的です。
しかし、この表記が示している小麦が醤油に由来するのか、他の原材料に含まれているのかを判断することはできません。
例えば、こちらの食品表示ラベルをご覧ください。
原材料名の最後に「(一部に小麦を含む)」と一括して表示されています。
そのため、どの原材料に小麦が含まれているかは明確にはわかりません。
さらに注意が必要なのが、次のような食品表示ラベルです。
この場合、原材料名には「しょうゆ(小麦を含む)」と記載されています。
この表示を見ると、しょうゆ以外の原材料には小麦が含まれていないように見えますが、 繰り返しになるアレルゲン表示の省略が可能なため、しょうゆ以外の原材料にも小麦が含まれている可能性があります。
そのため、しょうゆ以外の原材料に小麦が含まれているかどうかを判断するのは難しいです。
この食品表示の曖昧さは、小麦アレルギーを持つ私にとって大きな悩みの種となっています。
レストランのアレルギー情報
外食時にアレルギー情報の一覧がある場合でも、醤油を含む料理には「小麦を含む」と記載されていることが多く、具体的にどの材料に小麦が含まれているのかが分からない場合が多いです。
私の場合、醤油は問題なく食べられるのですが、その小麦の表示が醤油に含まれるものなのか、それとも他の材料に含まれている小麦なのかが判断できず、食べたいメニューを選べないことがよくあります。
そんな中で、私が感謝しているのがステーキとハンバーグの専門レストラン「ハングリータイガー」です。
このお店では、小麦が使用されている場合、醤油に含まれる小麦とその他の小麦を分けて、アレルギー情報一覧に分かりやすく記載してくれています。
これにより、小麦アレルギーを持つ私でも、安心して醤油が使われているメニューを選ぶことができます。
醬油が食べられないと外食時の選択肢が極端に減り、私のような小麦アレルギーを持つ方のQOLが下がってしまいます。
ハングリータイガーのように、アレルギー表示を明確にしてくれるお店がもっと増えてほしいと思います。
まとめ
醤油を含む食品を食べられるかどうかは、小麦アレルギーの私たちにとって生活の質を左右する重要な問題です。
醤油は日本の食文化に欠かせない調味料なので、使えないと食事の楽しみが大きく損なわれます。
今後、食品表示ラベルや外食時のアレルギー情報の記載方法が、より具体的でわかりやすいものになると嬉しいですね。
これからも、アレルギーを持つ方々が快適に生活できるように改善していったらいいなと思います。
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