こんにちは!高校生の時に小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシーを発症した海月です。
皆さんは「食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)」というアレルギー反応を聞いたことがあるでしょうか?
「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」は運動によって引き起こされるアレルギー反応の一種で、特定の食べ物を摂取するだけ、または運動するだけでは症状は出ませんが、これらを組み合わせることでアレルギー反応が誘発される特徴があります。
高校生だった私が発症したこの食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて、体験談を交えてお伝えします。
皆さんにとっても、アレルギーの可能性を考える一助となれば幸いです。
このブログの内容は、私個人の体験談や見解を基にしたものであり、専門的な医療アドバイスを提供するものではありません。
小麦アレルギーやその他の健康に関する問題については、必ず医師や専門家に相談してください。
本ブログの情報は参考程度にご利用いただき、ご自身の健康状態については専門家の指示に従ってください。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーとは?
食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA: Food-Dependent Exercise-Induced Anaphylaxis)は、アレルゲンを含む特定の食べ物や飲み物をを摂取した後に、運動をすることで引き起こされる重篤なアレルギー反応です。
単独で食物を摂取したり、運動をしたりしても問題はありませんが、その二つが組み合わさることでアナフィラキシーが発症する食物アレルギーです。
食物依存性運動誘発アナフィラキシー発生の要因となる食物には
- 小麦
- 甲殻類(エビ、カニなど)
- ナッツ
- 大豆
- 牛乳
などが挙げられるようです。私はこの中で「小麦」のみが該当します。
この食物依存性運動誘発アナフィラキシーは、大人になってから発生することが多い食物アレルギーのようです。
私の場合は高校3年生の18歳の時に、小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシーを発症しました。
初めて食物依存性運動誘発アナフィラキシーの症状が出たときのことについては、こちらに詳しく書いています。
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの症状を引き起こす「運動」には、スポーツのような激しく動くものだけでなく、歩行や入浴、飲酒等も含まれます。
私の場合、発症当初は通学時の10分程度の早歩きで症状が出ていました。
その後はどんどん症状が出やすくなり、数分の歩行や入浴でも症状が出るようになりました。
小麦によるFDEIA
小麦は食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)を引き起こす食物の中で最も一般的なものの一つです。
小麦に含まれるタンパク質のω-5グリアジンが食物依存性運動誘発アナフィラキシーを誘発する主なアレルゲンとされています。
アレルギー外来での血液検査の結果、私はこのω-5グリアジンに対してクラス2の分類であることが分かりました。
このクラス2という結果をもって、私は食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断されました。
小麦によるFDEIA発症の要因
小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)を発症した要因は、遺伝的要因や環境要因など様々あると思います。
私が小麦の食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)を発症した要因は明らかになっていませんが、要因の一つとしてストレスがあるのではないかと思っています。
アレルギーを発症した高校3年生の時は受験期だったこともあり、受験勉強に対してストレスを感じていました。
医師からストレスが原因とは診断されていませんが、アレルギー発症後もストレスを感じているタイミングでアレルギーの症状が強く出ることが多い気がしています。
また、私の場合は異なりますが、使用している石鹸やスキンケア用品、化粧品に加水分解コムギという小麦成分が含まれており、皮膚や粘膜を介してアレルゲンが侵入することで発症することもあるようです。
小麦製品の食べ物には注意を払っていたとしても、石鹸や化粧品に小麦が含まれているかどうかまで意識することはなかなかないですよね。
私はアレルギーを発症してから石鹸などに「加水分解コムギ」が含まれていないか確認してから使用するように気を付けています。
加えて、食べ物を調理するときに小麦を直接手で触ることも避けるようにしています。
今は小麦製品をほぼ除去しているため触る機会はありませんが、アレルゲンは皮膚からも取り込まれてしまうようなので注意しています。
小麦によるFDEIAの症状
私の場合、小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)によって起きる症状は次の通りです。
- 肘や膝裏、脇、足の付け根への蕁麻疹(症状が軽い場合)
- 顔を含む全身に広がる蕁麻疹(症状が重い場合)
- まぶたの腫れ
- 蕁麻疹による痒みと発熱
- 息苦しさ
- 嘔吐
- 失神
食物依存性運動誘発アナフィラキシーの症状については、こちらに詳しく書いています。
予防と対策
私は食物依存性運動誘発アナフィラキシー(FDEIA)の症状が出ないように、また症状が出た時に対処できるように次のことを意識しています。
- 食事の管理:アレルゲンである小麦を含む食物の摂取を極力控える。
- 運動の制限:小麦を摂取してしまった場合には、その後の数時間は運動を避ける。
- エピペンの携帯:万が一のアナフィラキシーに備えてエピペン(アドレナリン自己注射器)を携帯する。
- 医師の指導:アレルギー専門医に相談し、定期的に診察を受ける。
まとめ
食物依存性運動誘発アナフィラキシーは原因に気が付けないでいると深刻なリスクになり得ます。
適切な知識と予防策を持っていれば、リスクを最小限に抑え、安心して日常生活を送ることができます。
食物アレルギーや食物依存性運動誘発アナフィラキシーを疑う場合は、早めに医師に相談し、適切な対策を講じることが大切です。
この記事を通じて、食物依存性運動誘発アナフィラキシーについて理解を深めていただけたら幸いです。
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